カルメ焼きは材料が”砂糖と重曹”のみでできてしまうお菓子です。
ふくらむ瞬間が面白いので、自由研究や理科の実験などでも作られることがあるみたいですね。
ここでは、カルメ焼きの作り方を初めての方でも分かりやすく紹介しています。
また、「失敗しないための方法」や「成功するためのコツ」も解説しているので、ぜひご覧ください。
カルメ焼きの作り方
カルメ焼きといえば、昔懐かしいお菓子というイメージがあるのではないでしょうか?
今でも屋台とかで作られていて、プーっと膨らむのが面白いですよね。
では、さっそく作り方を解説していきます。
用意するもの
- ザラメ(白砂糖でも可)
- 重曹(食用)
- 卵1個(卵白のみ使用)
- コンロ
- 銅製のおたま(アルミ製でも可)
- 温度計(最高150~200℃まで測れるもの)
- 割り箸
- 混ぜ棒
- 容器
カルメ焼きの作り方の手順
容器に卵白を大さじ1杯程度入れてから、重曹を少しずつ加えながらよくかき混ぜる。
(シャーベット状になり、耳たぶぐらいの硬さになったら重曹卵の完成。)
おたまにザラメ(白砂糖)を大さじ2杯程度と、水を大さじ1杯程度加える。
(水がひたひたになる程度でOK)
ふきこぼれないように混ぜながら、コンロでおたまをを弱火~中火で加熱する。
(温度計の両端を割り箸で保護した棒でかき混ぜると、温度を測りながら混ぜることができるのでオススメ。)
125℃を超えだしたら加熱をやめ、大きな泡が消えるのを待つ。
(このとき、おたまを鍋敷きやふきんに置くと良い。)
大きな泡が消えて全体が小さな泡のみになったら、混ぜ棒に大豆1個分程度の重曹卵をつけてかき混ぜる。
かき混ぜているうちに、白いクリーム(ペースト状)になった後、手ごたえを感じるようになったら、そっと混ぜ棒を抜く。
膨らんできてきたらカルメ焼きの完成。
カルメ焼きを上手におたまから取る方法
カルメ焼きづくりが成功しても、まだ安心してはいけません。
なぜなら、おたまからカルメ焼きを取り外す際に、失敗してカルメ焼きを割ってしまう人が多いからです。
せっかくキレイな形にできたのに、取り外しに失敗してカルメ焼きがボロボロになったら悲しいですよね。
そこで、以下にカルメ焼きを上手におたまから取る方法を紹介します。
おたまとカルメ焼きを十分に冷やす。
(このとき、濡れふきんなどでおたまを冷やすと良い。)
十分に冷えたら、再びおたまを火にかけて加熱する。
カルメ焼きを割り箸などで軽く押して動くようになったら加熱をやめる。
おたまを逆さにして皿に移せたら完了。
カルメ焼きのコツ&注意点
失敗しないための重要ポイント&成功するためのコツ
- 温度管理を徹底する。(125℃を超えたらすぐに加熱をやめる。)
- 加熱後は大きな泡がなくなってから重曹卵を入れる。
- 加える重曹卵の量を少なすぎたり多すぎたりしない。(少ないと膨らまず、多すぎるとにがくなる。)
カルメ焼きを作る時の注意点
- やけどに十分注意する。(カルメ焼きは作っている途中では非常に高温になります。)
- 温度管理に注意する。(110℃あたりを超えると急激に温度が上がります。)
- 重曹は必ず食用のものを使用すること。(重曹は主に食用と掃除用のものがあります。)
- 子どもは親と一緒にやること。
カルメ焼きが膨らむ理由
カルメ焼きは加熱した砂糖水に重曹卵を入混ぜると、一気にプーっと膨らみます。
見ていて楽しいですが、どうしてこのように膨らむのでしょう?
その秘密は、重曹に含まれている炭酸水素ナトリウムにあります。
炭酸水素ナトリウムは加熱すると、熱分解により二酸化炭素が発生します。
カルメ焼きでは、この二酸化炭素がドロドロに溶けた砂糖の中で発生します。
このとき、二酸化炭素の逃げ場がないので、溶けた砂糖の中で膨らんでいでカルメ焼きができるのです。
以上のカルメ焼きが膨らむ理由を以下にまとめます。
- ドロドロに溶けた砂糖の中で、炭酸水素ナトリウムが熱せられる。
- 炭酸水素ナトリウムの熱分解により二酸化炭素が発生。
- 発生した二酸化炭素により、溶けた砂糖が膨らむ。
- カルメ焼きができる。
カルメ焼きが膨らむ仕組みを図解すると以下のようになります。
ちなみに、炭酸水素ナトリウムの熱分解の化学式は以下のようになります。
炭酸水素ナトリウムの熱分解で、二酸化炭素の他にも、水と炭酸ナトリウムができます。
自由研究なのでカルメ焼きを作る際には、こういった化学式を載せると理科の実験ぽくなっていいですよ。
自由研究・理科の実験で使えるネタ
カルメ焼きを半分に切って断面を観察しましょう。無数の空洞が出来ていると思います。
その様子をスケッチしたり、写真に撮って、空洞ができる理由を考察してみましょう。(ヒント→上に書いたカルメ焼きが膨らむ理由を参照)
重曹卵が少ないとあまり膨らまず、増やすと良く膨らむが苦くなると思います。
重曹卵を入れる時の温度を変えるとどうなるのかを観察しましょう。
まとめ
以上、カルメ焼きの作り方や失敗しないための方法を紹介しました。
カルメ焼きは失敗しやすいお菓子なので、初心者は少し難しいと感じるかもしれませんが、作っているうちにコツがつかめますので、諦めずに頑張りましょう。
たくさん作った後はみんなで美味しく食べましょう。