夏休みの自由研究で、スライムを作りたいな~思っている人は多いと思います。
スライムは簡単に作れるので、比較的楽に自由研究ができるし、スライムで遊べるのでいいですよね。
でも、「スライムを作るだけの自由研究ではなんか物足りない…」「そもそもスライムを作るだけで自由研究になるのかな?」と感じる人もいるでしょう。
そこで、スライムを使った自由研究をボリュームアップさせるためのアイデアをいくつか紹介したいと思います。
※自由研究レポートのまとめ方の記事のリンクを最後に紹介しているので、そちらも参考にしてみてください。
※著者は科学の専門家ではないので、科学的には正しくない表記がある場合がありますので予めご了承ください…
また、安全性を考慮して自己責任で行ってください。
自由研究を「研究」らしくするコツ
具体的な自由研究のアイデアを紹介する前に、どうやったら研究らしくできるかについて紹介したいと思います。
数を使う
科学者などがしている「研究」には「数」がよく使われていますよね。
なので、自由研究でも「数」を使った実験をすれば、研究っぽくすることができます。
疑問に思ったことをとことん追求する
自由研究をしている最中に、疑問に思うことが出てくるでしょう。
その疑問に思ったことについて、本やネットで調べたり、詳しい人に聞いたりしましょう。
スライムを使った自由研究のアイデア
スライムを使った自由研究のアイデアについて、いくつか紹介します。
お手軽なスライムを使った自由研究
スライムに色々なものを混ぜる実験
まず最初に簡単にできるスライムを使った自由研究のアイデアを紹介します。
【塩を混ぜる実験】
スライムに塩を混ぜて変化を観察して記録しましょう。
徐々にスライムから水分が抜けていってスライムが小さくなります。
なぜこのようになるのかを考察したり、書籍やネットで調べてレポートにまとめましょう。
【レモン汁やお酢を混ぜる実験】
スライムにレモン汁やお酢を混ぜ、変化を観察して記録しましょう。
徐々にスライムがドロドロに溶けていきます。
なぜこのようになるのかを考察したり、書籍やネットで調べてレポートにまとめましょう。
スライムの硬さ(粘度)についての自由研究
次に、ちょっと手間のかかるスライムを使った自由研究アイデアを紹介します。
(※こちらはふと思いついたアイデアなので、実験のしかたが正しいかは分かりませんが、1つのアイデアとしてご覧ください。)
スライムといえば「ネバネバ」とした粘り気(粘度)ですよね。
そこで、最初にスライムの粘度(硬さ)はホウ砂の量を変えるとどうなるのか?という実験をするアイデアを紹介します。
※実際にはホウ砂の量が少ないと、スライム状になる部分とスライムにならない部分が出てくると思うので、厳密にはスライムの粘度とならないかもしれませんが、細かいことは気にしないという方は参考にしてみてください。
実験方法
当サイトでは「基本のスライムの作り方」として以下のような配分でスライムの材料を混ぜています。
実験では「基本のスライムの作り方」を基準として、ホウ砂の割合を変えてみましょう。
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ホウ砂水溶液を作る際にホウ砂を加える量を変える
ホウ砂水溶液を作る際に、加えるホウ砂の量を減らしたものをいくつか用意する。
(余裕がある人はホウ砂の量を増やしたものも用意する。)
それぞれ用意したホウ砂水溶液で、スライムを作ってみましょう。
※注意:スライムを作る時に使用する道具にホウ砂が残っていると、実験が上手くいきませんので注意しましょう。
そして、それぞれどんなスライムができるか観察します。
おそらく、以下のような結果になると思います。
ホウ砂の量が多いほど硬くなる(粘度が高くなる)と思います。
(ホウ砂の量を少なくしていくと、次第に水っぽくなる。)
※それぞれスライムを作った後に、持ちあげて写真を撮りましょう。レポートをまとめる際に役に立つと思います。
スライムの硬さ(粘度)の違いの確認方法
実験の結果、ホウ砂の量が多いほど、スライムが硬い(粘度が高い)ことが感触で分かったと思います。
ただ、スライムの硬さ(粘度)を数値で表すことができれば、より自由研究っぽくなりますよね。
スライムの硬さ(粘度)の測定は専用の測定装置を使えば簡単に出ます。
しかし、家庭ではこの測定装置を買うには高すぎるので、簡易的な方法で「スライムの粘度の違い」を数値で表しましょう。
以下に、いくつかのアイデアを紹介しますので、参考にしてみてください。
※実際に試したわけではないので、上手くいくかは分かりません。上手くいかなかった場合は、その理由を書いてまとめるといいでしょう。
また、他にいいアイデアがあれば、ご自身でやってみてください。
【アイデア1:ペットボトルを利用】
ペットボトルの先を切って、口をコップに入れるだけで実験装置の完成です。
このペットボトルにスライムを入れ、すべて落ちるまでの時間をそれぞれのスライムで測定します。
※すべて落ちたとする状況はその人の主観に左右されやすいので、コップの下に重量計を置いて、一定の重量を落ちたときの時間にした方が良いでしょう。
※落ちるのがはやすぎる場合はペットボトルの口にキャップをした状態で小さな穴を空けましょう。
落ちるまで時間がかかる → 粘度が高い
【アイデア2:傾斜を利用】
板などのストッパーで押さえながら傾斜のある台にスライムを載せます。
ストッパ-を外してスライムが滑り落ちるまでの時間をそれぞれのスライムで計測します。
滑り落ちるまでの時間がかかる → 粘度が高い
まとめ方&考察のしかた
上記の実験が終了したら、いよいよ自由研究をレポートとしてまとめていきます。
【実験数値の記録】
スライムの硬さ(粘度)に関する実験は、ホウ砂の量と落ちるまでにかかった時間を記録します。
【数値をグラフにする】
記録した数値をグラフにしてまとめると、研究っぽくなります。
例えば、横軸にホウ砂の量、縦軸に落ちるまでにかかった時間にしてそれぞれの数値をプロットします。
※グラフがいい感じにならない場合は横軸や縦軸の表記を工夫してみてください。例えば、グラフの横軸を%表記にするとか(5gを100%とする)、対数グラフにするとか…
【実験結果から分かること】
グラフを作るとホウ砂の量が多いほど落ちるまでにかかる時間が大きくなると予想されます。
もしそのようになれば、ホウ砂の量が多いほどスライムは硬い(粘度が高い)ということになります。
【考察】
実験結果からスライムの材料にするホウ砂の量が多いほどスライムが硬くなる(粘度が高くなる)ことが分かるかと思います。
しかし、なぜホウ砂の量が多いほどスライムが硬くなる(粘度が高くなる)か疑問に思いますよね。
そこで、なぜそうなるのかを考察してみましょう。
ヒントはスライムができる仕組みにあります。
こちらに詳しく乗っているので参考にしてみてください。
⇒ スライムができる原理|どうしてドロドロになるの?
上記の記事によると、洗濯のり(PVA)とホウ砂水溶液の反応により、ドロドロとしたスライム状の物質になることが分かります。
つまり、ホウ砂の量が少ないと…
あとはご自身で考えてみてください!
磁石で動くスライムを使った自由研究
最後に、磁石で動くスライムを使った自由研究のアイデアを軽く紹介します。
こちらの記事で紹介しているように、スライムに砂鉄を混ぜれば磁石で動くスライムが作れます。
⇒色々なスライムの作り方
この磁石で動くスライムを使った自由研究のアイデアを紹介します。
それは、「砂鉄を混ぜる量と磁石で動く距離」に関する実験です。
砂鉄の量を増やしていくと、磁石で動き始める距離が変わるかどうかを調べるというものです。
まとめ
以上、スライムを使った自由研究のアイデアについて紹介しました。
ここで紹介したもの以外にも、自由研究のアイデアはいくつかあると思うので、参考にしながらご自身で考えてみてください。
自由研究レポートのまとめ方の参考はこちら
⇒【例文付き】自由研究のレポートの書き方&まとめ方ガイド